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論説・寄稿

【2022年頭所感】JU中販連会長・海津博―「百年に一度の大変革期」を越えて

JU中販連会長・JU中商連理事長 海津博氏

この記事のポイント(要約)

JU中販連会長・JU中商連理事長の海津博氏による2022年頭所感(寄稿)。コロナ禍と半導体不足の長期化により新車販売が大きく落ち込み、良質車の「タマ不足」から中古車販売も厳しい状況が続く一方、オークション相場の高騰が続いていると指摘。中古自動車販売士制度・JU適正販売店制度の推進、オークション流通のデジタル化、カーボンニュートラルへの対応、青年部による世代交代など、「百年に一度の大変革期」における業界の課題と展望を示した。JU中販連は前年9月に設立50周年を迎えた。

コロナ禍と「一人ひとりができる感染防止策」

2022年の新春を迎え、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。一昨年に引き続き、昨年も新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた一年でした。新たな変異株が発生するなど、依然として終息の見通しは立っていません。JU中販連では、引き続き関係機関とも緊密に連携しながら、感染拡大の防止に向けた取り組みを進めてまいります。

2021年度上期の市場動向

このコロナ禍の中、2021年度上期(4月〜9月)の新車登録・届出台数(総市場)は前年同期比1.1%増の205万0,359台となり、わずかに前年実績を上回りましたが、依然として低水準の伸びとなっています。登録車は同2.5%増の129万7,939台で2年ぶりに増加しましたが、軽自動車は同1.4%減の75万2,420台となり、2年連続でマイナスとなりました。

一方、2021年度上期(4月〜9月)の中古車登録・届出台数(総市場)は前年同期比1.3%減の322万1,303台となり、2年連続で前年実績を下回りました。登録車は同2.8%減の179万7,360台で2年連続ダウン。軽自動車は同0.6%増の142万3,943台となり、2年ぶりにプラスとなりました。

新車販売はコロナ禍で大きく落ち込んだ前年と比較して一時は持ち直したものの、半導体不足の長期化などにより甚大な影響を受けています。この影響は中古車業界にも波及しており、タマ不足はさらに悪化する懸念もある中、オークション相場の高騰が続いています。

中古自動車販売士制度・JU適正販売店制度の推進

「百年に一度の大変革期」と言われる中、新型コロナウイルスの感染拡大などは、経済や人々の生活に大きな影響を及ぼしており、デジタル化の進展や多様な購入スタイルが浸透するなど、これまで以上に変化への対応が重要になっています。

中古自動車販売士制度やJU適正販売店制度などの推進によって、消費者から選ばれる店づくりに取り組んでおりますが、今後は地域社会からの信頼をこれまで以上に獲得していくために、これらの制度のさらなる推進を図りながら、消費者のニーズに応えていく施策が必要であると考えております。

オークション流通のデジタル化と世代交代

オークションにおいては、コロナ禍でインターネットでの応札比率が高まりましたが、今後はますます多様な情報が求められることが予想されます。その中で、オークション流通のデジタル化に向け準備を進めているところですが、着実にひとつずつ実現させ、JU系オークションのさらなるサービス向上を図りたいと思っております。

この目まぐるしく変わる現代においては、組織の世代交代が非常に重要になっています。次代を担う人材を育成していかないと組織の世代交代は上手くいかず、組織の弱体化を招きかねません。そこで、青年部の方にいろいろな事業に携わっていただき、組織の活性化を図りたいと考えています。そして、「2050年カーボンニュートラル」なども含め、様々な問題について青年部の方と一緒に研究し、適切かつ柔軟に対応していく所存です。

JU中販連はお蔭さまで昨年9月に設立50周年を迎えました。多くの皆様のご愛顧ご支援の賜物と心より感謝申し上げます。この先の50年も消費者保護と中古車業界の健全な発展を目的に、我々に課せられた責務を全うすべく邁進してまいりますので、引き続きご支援ご厚情を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。結びに、本年が皆様にとりまして良い年となりますよう心から祈念致します。

出典:JU愛知(愛知県中古自動車販売商工組合) 機関誌「あいぶら」第294号(2022年1月)