機関誌アーカイブ

組合行事

中野洋昌 国土交通大臣がJU愛知を会場視察
― 開場27周年記念AA、生セリの現場で語られた「うりきり」ランプの意味

この記事のポイント(要約)

2025年7月10日の「開場27周年記念AA」に、中野洋昌 国土交通大臣が会場視察に訪れました。滞在は実質20分。AAルームでの生セリ価格調整室を見学し、加藤理事長が中古車オークションの仕組みを解説しました。ちょうど初出品コーナーと売切りコーナーが並行して展開されている時間帯で、成約を示す赤い「うりきり」ランプが次々に点灯する場面に立ち会う形になりました。視察は公明党愛知県本部の推薦で実現したもので、背景には、商品中古軽自動車にかかる軽自動車税の「全額免除」を県下全域へ拡げる県下統一活動があります。中野大臣は代議士になる前に国土交通省に勤務しており、業界の実態への理解を示しました。

実質20分、いちばん動いている時間帯に当たった

会場視察の滞在時間は実質20分でした。しかしこの20分は、AAルームでの生セリ価格調整室でのやり取りを続けて見るという、密度の高い構成になっていました。

タイミングも重なりました。視察の時間帯は初出品コーナーと売切りコーナーが並行して展開されており、成約決定を示す赤い「うりきり」ランプが次々に点灯する場面だったのです。オークション会場がもっとも動いている瞬間を、そのまま見てもらう形になりました。

加藤理事長が説明した「セリ価格はどう決まるのか」

説明にあたった加藤理事長は、中古車オークションの価格形成を次のように紹介しています。

  • セリ価格は二方向から形成される ― 会場内のバイヤーによる場内応札と、ネット等で参加しているバイヤーによる外部応札。会場に来ていない参加者が同じセリに加わっている点が、現在のAAの実像です。
  • 価格表示板の3色のランプ ― 表示板の上で激しく点灯する3色のランプの具合によって、応札の件数と勢いが一目で分かるようになっています。
  • 「うりきり」ランプが点いてからが本当の勝負 ― 赤いランプが点灯するまでの間に、出品店とバイヤーとの目に見えない戦いが繰り広げられている、というのが加藤理事長の説明でした。

数字や制度の説明ではなく、ランプという目に見えるものを手がかりに市場のダイナミズムを伝えるという組み立てで、短時間の視察に適した解説になっています。

警備の都合で、生セリ見学はAAルームの一番奥から

生セリの見学は、警備に万全を期すためAAルームの一番奥のコーナーから行われました。スーツ姿のSPが目を光らせるなか、場内にも緊張感が走ったと記されています。理事・委員の皆さんも、遠くからのお見送りとなりました。

この日の記念写真には、前列に小久保筆頭副理事長、加藤理事長、中野洋昌 国土交通大臣、犬飼副代表、後列に尾崎専務理事、高垣副理事長・小売振興委員長、森川副理事長・流通委員長、戸田常務理事が並んでいます。

なぜ視察が実現したのか ― 「軽自動車税 全額免除」の県下統一活動

今回の視察は、公明党愛知県本部の「お薦め」で実現したものです。JU愛知は現在、公明党愛知県本部とタッグを組み、商品中古軽自動車にかかる軽自動車税の「全額免除」を県下全域へ拡げる「県下統一」活動に力を入れています。

中野大臣は代議士になる前に国土交通省で働いていた経歴の持ち主です。「愛知の支援者の皆様を巡るのであれば、ぜひJU愛知さんにもお立ち寄りください。中古車オークションの実態を知る、絶好のチャンスにもなりますから」という犬飼副代表からの薦めに、心を動かされたと伝えられています。

実務上のポイント ― 「商品中古車の税」は販売店の在庫コストそのもの

視察の背景にある商品中古軽自動車の軽自動車税は、販売店にとって在庫を持つコストに直結するテーマです。商品として在庫している車両に課税されるかどうかで、在庫の持ち方も回転の考え方も変わります。JU愛知が県下全域への拡大を「県下統一」活動として掲げているのは、市町村ごとに扱いが分かれると、同じ愛知県内でも店の所在地によって負担が違ってしまうためです。

普通車の商品中古自動車についても、県税(自動車税 種別割)の減免制度があります。手続きと期日については、下記の関連記事で扱っています。

ℹ️ この記事について本記事は機関誌「あいぶら」第335号・336号(2025年6月・7月)に掲載された会場視察のレポートをもとに再構成したものです。役職名は当時の誌面掲載時点のものです。

出典:JU愛知(愛知県中古自動車販売商工組合) 機関誌「あいぶら」第335号・336号(2025年6月・7月)