月刊JU中販連ダイジェスト

統計・愛知

愛知県の中古車市場、4月は前月比29.2%減も首位維持

この記事のポイント(要約)

2026年4月、愛知県の中古車登録・届出台数は合計33,551台で、全国シェア6.2%、47都道府県中1位を維持。前月の47,355台から13,804台減少し、月次推移では3月のピーク後、一時的な調整。軽自動車比率は37.1%で全国平均44.7%より低く、移転手続きが63.6%と全国平均62.6%を上回る。中部・北陸8県では愛知が合計台数で32.8%を占め、静岡や福井など周辺県と比べて軽自動車比率が低い。販売店は前月比の急減を受けて在庫の流動性と移転車の流入状況を注視すべき。

当月の要点:3月の高水準から一時調整

2026年4月、愛知県の中古車登録・届出台数は合計33,551台で、前月の47,355台から13,804台(-29.2%)減少した。これは観測期間(2025年11月〜2026年4月)における最少台数を記録した2025年11月(29,411台)を上回る水準であり、3月の異常高水準後の自然な調整と見られる。登録自動車小計は21,104台、軽自動車は12,447台。軽自動車比率は37.1%で、全国平均44.7%より低い。移転手続きが63.6%を占め、全国平均62.6%を上回る。これは中古車流通の中心地としての愛知の特性を示している。

全国の中での愛知の位置:シェア6.2%で1位継続

愛知県は2026年4月、全国合計544,120台中33,551台を占め、全国シェア6.2%を記録。47都道府県中1位を維持。前月の6.7%からやや低下したが、依然としてトップの水準を保っている。全国上位10県では1位に位置し、北海道(32,416台)や埼玉(25,802台)などと並ぶ。特に3月に47,355台を記録し、観測期間中の最多を達成した点から、愛知は中古車流通の拠点としての基盤が強い。

近隣県・近隣会場との違い:軽自動車比率が低い

中部・北陸8県の合計台数102,369台に対し、愛知は33,551台(32.8%)を占める。静岡(18,846台)、岐阜(12,137台)などと比べて台数は大きく上回る。しかし、軽自動車比率は37.1%で、静岡(50.4%)、福井(54.0%)、富山(54.6%)などに比べて低い。これは愛知が軽自動車の流通より、普通車の移転や新規登録の活発さが特徴であることを示唆している。特に移転手続きが63.6%と全国平均を上回る点から、中古車の再流通が活発な市場構造である。

月次推移から見える動き:3月のピーク後、調整期

2025年11月から2026年4月までの月次推移を見ると、愛知の台数は2025年11月(29,411台)から徐々に上昇し、2026年3月に47,355台で観測期間の最多を記録。4月には33,551台と急減した。これは3月の高水準からの自然な調整と解釈できる。全国シェアは3月に6.7%と最高を記録し、4月は6.2%に低下したが、依然として1位。移転手続きの割合が63.6%と安定しており、市場の流動性は維持されている。

前月からの変化:前月比29.2%減、軽・登録車とも減少

2026年4月は前月比13,804台(-29.2%)の減少。登録自動車は7,872台減、軽自動車は5,932台減。特に3月に18,379台だった軽自動車が4月に12,447台に下落した点が顕著。これは3月の需要の集中が一巡した結果とみられる。全国シェアも6.7%から6.2%に低下したが、1位の位置は維持。前月比の急減は、販売店が在庫の流動性や仕入れタイミングを再評価する契機となる。

販売店が仕入れ・在庫・商談で何を見るか

4月の急減は一時的な調整と見られるが、販売店は前月比の急減を受けて、在庫の流動性と仕入れのタイミングを再点検すべき。特に移転手続きが63.6%と高い点から、他県からの流入車の状況を注視する必要がある。軽自動車比率が全国平均より7.6ポイント低い点から、普通車中心の在庫構成が求められる。また、3月の高水準から4月に落ちた背景には、需要の季節調整や商談の集中期の終了が考えられ、商談のタイミングと在庫のバランスを意識した販売戦略が重要となる。

出典:一般社団法人 日本中古自動車販売協会連合会「月刊JU中販連」2026年7月号(通巻616号)