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第57回「東海交通遺児を励ます大会」に参加・協力
― 総勢120名。作文発表と、OB・OGが企画したクリスマスパーティー

この記事のポイント(要約)

公益財団法人 東海交通遺児を励ます会(吉野雅山会長)主催の第57回大会12月22日、名古屋市熱田区金山のサイプレスガーデンホテルで開かれました。会に所属する64世帯・遺児92名(愛知・岐阜・三重の合計)のうち26世帯の遺児32名とその家族、来賓・関係者を含めて総勢120名が参加。第1部の式典では恒例の作文発表が行われ、第2部のクリスマスパーティーはOB・OGが主体となって企画しました。中日ドラゴンズ・柳裕也投手からのビデオメッセージも届いています。JU愛知は毎年この会へ浄財を贈り続け、大会当日の運営にも協力しています。

昭和44年に始まり、57回を数える

吉野会長は式典の冒頭で、この大会の成り立ちを説明しました。

「交通遺児をこれ以上増やしてはならない」という切実な願いから昭和44年に会が設立され、所属する家族が心を深め、寄り添い合える催しにしたいという思いから早い時期に事業化されたこと。回を重ねるうちに、クリスマスの時期に開かれるようになったこと。

そして今回はOB・OGが主体となってクリスマスパーティーを企画してくれたと笑顔で報告し、遺児の間にボランティアの精神が受け継がれていることを紹介。最後に、寄付を寄せた関係者へ向けて深く頭を下げました。

作文発表 ― 支えられた側が、支える側になっていく

大会のハイライトは、遺児代表2名とOG1名による作文発表です。

遺児の2人は、会が主催する交流・親睦のイベントや協賛企業による招待行事を通じて楽しい思い出と友だちが増え、自分が成長できたことを語りました。そして家族の愛情と周囲の支えが、夢や希望を持って生きる原動力になっていると強調。そのうえで、グランピングや励ます大会に助っ人として参加してくれるOB・OGのような存在になりたいという思いを述べました。

続いて登壇したOGは、交通遺児になってから周囲の視線が気になり、人と接することが怖かった時期があったことを率直に打ち明けました。そのうえで「この会に入って、イベントなどで交流を深めるうちに、徐々に怖さが薄れ、人間的に成長することができた」と語り、後輩たちへ「周りの人たちや自分を信じて、これからも成長していってください」とエールを送りました。

支えられて育った子どもが、次の子どもを支える側に回る ― この大会が57回続いてきた意味が、最もはっきり表れる場面です。

柳裕也投手からのビデオメッセージ

第2部のクリスマスパーティーでは、会のイベントや招待行事で撮られたスナップ写真がスライドで上映されました。そのなかにはバンテリンドームナゴヤでの中日ドラゴンズ戦の観戦も含まれており、招待者である柳裕也投手からのビデオメッセージが届けられました。

柳投手は小学6年生のときに父親を交通事故で亡くしています。入団後は複数の交通遺児支援機関へ浄財を贈り続け、令和4年からは支援機関に所属する遺児たちを本拠地での公式戦に毎年招待しています。

JU愛知が毎年浄財を届けている東海交通遺児を励ます会独立行政法人 自動車事故対策機構(NASVA)名古屋主管支所は、いずれも柳投手が支援している主要な団体です。

宝探しゲームと、サンタ役を務めた2人

OB・OGが企画した宝探しゲームは、小さな子どもには少し難しい書面やルールが多く、当日は少々混乱する展開になりました。

サンタクロースの帽子をかぶってプレゼントを手渡す役をOGから任された松田委員長二村委員は、ゲームの説明と小さな子どもたちの世話を同時にこなすことになり、前年のように最後まで笑顔で子どもたちと接する余裕も、記念撮影に応じる余裕もありませんでした。

それでも、OB・OGが後輩たちのために一生懸命考えた企画を最後までやり遂げることができ、2人とも一年前より大きな達成感を覚えたと振り返っています。

JU愛知が続けていること

JU愛知にとって、交通遺児支援は単発の寄付行為ではありません。毎年の浄財の寄贈に加え、チャリティーゴルフコンペの開催、そしてこの大会への参加・当日運営への協力が、長年にわたって続けられています。

自動車を扱う業界だからこそ、交通事故で家族を失った子どもたちを支える ― その姿勢が組合の事業として組み込まれ、世代をまたいで受け継がれています。

出典:JU愛知(愛知県中古自動車販売商工組合) 機関誌「あいぶら」第329・330・331号